女優イ・ヘヨン、キム・ソンチョル主演の映画『破果(パグァ)』が、公開2週目にして前売り率1位を獲得し、只ならぬ興行の兆しを見せている。
8日、映画振興委員会の前売り率集計によると、『破果』は15.2%の前売り率で、現在のボックスオフィス1位である『野党(ヤダン)』(12%)を抑え、トップに躍り出た。先月30日に公開された『破果』は、連休期間中ボックスオフィス3位圏内にとどまっていたが、連休明けの7日から前売り率1位となり、2日連続で首位を維持している。
『破果』は、ゴキブリのような人間を処理する組織で40年間活動した伝説の殺し屋「彫刻(チョガク)」(イ・ヘヨン扮)と、生涯彼女を追い続けたミステリアスな殺し屋「闘牛(トウウ)」(キム・ソンチョル扮)の強烈な対決を描いたアクションドラマ。ク・ビョンモ作家の同名小説を原作としており、しっかりとしたストーリーと俳優たちの熱演が光る作品だ。
公開当初は、『野党』の勢い、子供の日に向けた『マインクラフト ムービー』、そして同時期公開作『聖なる夜:デーモンハンターズ』や『サンダーボルツ\*』など、強豪作品に押され気味だった『破果』だが、連休明けから前売り率で頭角を現し、反騰を予告している。
このような『破果』の逆転は、公開後SNSやオンラインコミュニティなどを中心に広がった口コミ効果によるものと分析される。原作小説の文学性をスクリーンで成功裏に再現したという評価が読書愛好家を中心に広がり、それがプレ観客の関心につながっているという評価だ。
果たして『破果』は、口コミ効果に乗って興行を続けていくことができるのか、今後の動向が注目される。